「良いものがあったらパクれ」
「(他のところで)良いものがあったらパクれ」
これは私の上司の一時期の口癖で。私としてもそれは正しいなと思うのである。
というのを引用したいのは、ドラマ「人は見た目が100パーセント」(フジテレビ)を見たから。
先週、久しぶりに信じられないほど体調を崩した。平日はなんとか乗り切ったのだが、土日は丸潰れ。暇なのでドラマを見続けるも通常の録画組も見終わり、いちおう録画してあったこれを見たのである。
主に、
・「私結婚できないんじゃなくてしないんです」(TBS)の文字テロップで説明を続ける感じ。
・「東京タラレバ娘」(日本テレビ)のCGすら駆使した漫画チックなリアクション。
・そして、「カルテット」(TBS)で見直された長台詞で言葉遊び・状況遊びをする感じ。
最近話題の30歳ぐらいの女性が見そうなドラマの良いとこをグッと詰め込んだようなドラマだった。で、どうだったかというとこれが案外笑えた。ここまでやられると意地でも、笑うか!と思ってたところ、くすっと来てしまった。
思えば宣伝が流れ始めた頃は大流行だったブルゾンちえみも、少しブームが落ち着いてきて、このハズシ感がフジテレビらしいと思っていたところ。案外いいねと思ってしまった。
でも、難しいのはこんだけいいとこ詰め込めばモノとしては面白くなるんだけど、どこかダサさが抜けないところ。ドラマは超ナマ物で、流行り物だから、システムをパクるのはいい年もそこに乗っている色を脱色しきれていない、このダサさは大いに足枷になるな。そういった40分だった。