僕らは何者でもないのさ

多すぎ大人の選択肢

『LION ライオン 25年目のただいま』が思ったより良くて、思ってもないところで残念だった


『LION/ライオン ~25年目のただいま~』予告編

今年の前半は、それはもう「ヒューマンドラマもの洋画スタンプラリー」と言ってもいいほど見るべき(感じの)映画がいっぱいですよね。

『LA LA LAND』にはじまり、

『ムーンライト』

『LION/ライオン 〜25年目のただいま〜』

マンチェスター・バイ・ザ・シーと4作品すべてアカデミー作品賞のノミネート。

そして、どの予告編を見ていても伝わってくるセンス感ですよ。

え、なに?『たかが世界の終わり』もあるだろって?知らねえなぁ!あんな顔ドアップで意味わかんねえ駄作、単館上映しかない作品だから!

と、言う冗談は置いといて。

 

『LION/ライオン 〜25年目のただいま〜』見ました。

おもしろかったです。

公開したてなので控えめに感想を言うと、

思った以上に「探す」ことよりも、色んな意味で「迷う」ことに重点を置いていて、その描き方が素敵でした。そして、子役がかわいい

 

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昨年11月にインド(デリー周辺)行ったんですけど、あの非情な感じがまさしくインドの風景であるというのはわかります。人がいい、という感じでインドにハマる人もよくいますが、僕はインドの人付き合いについてはある程度割り切らないとだめだなと思います。だって、そんな現地の人を助けるような付き合いをしたら「僕達が恵んでやるという」意識のもとに立ってしまうわけであって。インドは嫌なことばかりの国ではないですが、そこの割り切りは大事です。

だから、いい映画だなと思ってエンドロールまで行ったあとのユニセフはちょっと残念でした。あれが最初ならまだ良いんですけど。後味悪い感じになったなあ。だって、僕達が悪いことをしている気分になるじゃない。

そのあたりがいい作品だが、アカデミーで何も受賞できなかった(審査員に熱烈に支持されなかった)要因かなと。

明日は『ムーンライト』見てきます。

インドと言えばこれ